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2013年12月27日

【Excel】他セルの値に応じて、セルを非表示にする方法。

エクセルの、こんなご相談をいただきました。


先日。お客様から、こんなご相談をいただきました。

ご相談内容1

これ一見すると、単なる『単価×数量=』で金額を求める
エクセルの表なのですが、そのご相談というのが…

ご相談内容2

数量が1のときには、単価と金額が同じになるのだから
表をすっきりと見せるために、単価を表示させなくしたい、というもの。
たとえばこの表の場合だと、C列に1が入ったら
その同じ行のB列は非表示にしたい、ということですね。

単に空白にしたいだけだったら、
IF関数を用いて""(空白)にする、なんてテも考えられるのですが
今回の場合はやっかいなのが、空白にしてしまうと
金額が計算できなくなってしまう、ということ。
要は見えなくしたいだけ、印刷したくないだけ、という
ご要望なんですね。(^_^;)

実は種明かしをしてしまえば、『なーんだ』というテクニックなのですが
検索しても、あまり詳しく書いてあるサイトが見つからなかったこと
そして、こういう要望は意外とありそうだ、ということで
ここに紹介することにしました。


プリンタでの、『文字色が白』とは?


そもそも一般的なプリンタというのは、シアン・マゼンタ・イエローの
3色を混ぜ合わせて、色を表現しています。(減法混色)

減法混色

全色を100%ずつ混ぜれば黒に、3色すべてを0%にすれば白になるわけですから、
印刷結果を白く見せたいというところには、
そもそもインクを付けない仕組みになっています。
白インクが使えるという特殊なプリンタを除いては、
たとえば色のついた紙に印刷したとしても、
白字の部分は印刷されないから見えない、ということになるんですね。

・参考サイト
 減法混色:げんぽうこんしょく【印刷専門用語:げ】 | 印刷研究室


条件付き書式を使って、非表示にしたいセルの文字色を“白”にする。


他セルの値に応じて、セルを白字にしたいというのであれば
エクセルの、“条件付き書式”の出番です。
IF関数やセルの書式設定(表示形式・ユーザー定義など)ではできませんね。

前置きが長くなってしまいましたが、手順を説明してみましょう。

  1. 非表示にしたいセルを選択して、[条件付き書式]を設定する。
    条件付き書式を選択
    非表示にしたいセルを選択して、[条件付き書式]→[新しいルール]を
    クリックしましょう。
    Excel2007以降であれば[ホーム]のリボン、それ以前のバージョンでしたら
    [書式]メニューですね。

    ちなみに、この後に説明する注意事項さえきちんと守ってもらえれば
    複数のセルへの一括設定も可能です。

  2. ルールの種類は[数式を使用して、書式設定するセルを決定]を選びます。
    数式を使用して、書式設定するセルを決定

  3. [次の数式を満たす場合に値を書式設定]に数式を入力する。
    =数量が表示されているセル=1
    =数量が表示されているセル=1 と入力しましょう。

    ※ここに注意!
    • 先頭の = も忘れずに入力してください。
    • 数量が表示されているセルをクリックすると、たとえば“=$C$2=1”のように絶対参照になりますが、F4キーを3回押すなどして、必ず“=C2=1”のように相対参照の形にしておいてください。
      複数セルへ一括設定するときや、セルの書式をコピー/貼り付けをするときに必要になります。

  4. 条件式がYesの場合には、文字色を白にする。
    [プレビュー]隣の[書式]をクリックして、文字色を指定します。
    条件式がYesの場合には、文字色を白に
    [セルの書式設定]が表示されたら、[フォント]タブの[色]を
    白に変更してください。
    文字色を指定

2つ表示されているダイアログボックスの、[OK]をそれぞれクリックして
設定を有効にすれば、ほらこの通り。(^^)v

他セルの値に応じて、セルを非表示にする

“数量が1の場合は、単価を表示しない”という設定の一丁あがりっ!です。
ただ見えない、というだけですから
セルをクリックすれば、上の数式バーには値が表示されるし
計算にも、まったく影響がありません。

2の時に非表示にするのであれば=C2=2に、3であれば=C2=3にというふうに
=の後を、用途に応じて変更してお使いください。


まとめ


数式のところで紹介した、“=C2=1”のような考え方は
プログラムを組んだことがある方には、なじみがあると思うのですが
そうでない方には、(?_?)かもしれませんね。
“C2=1”がYesかNoか、という式だと思ってください。

気づいてしまえば、そんなに高度なテクニックでもないのですが
まさに“コロンブスの卵的テクニック”ということで
ちょっとドヤ顔まじりに、書いてみました。(^^)
 
 


タグ :Excel


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この記事へのコメント
こんにちは!

仕事でもExcelをよく使うのですが、
こういった技の知識は非常に助かります!
これからも拝見させていただきます。
Posted by 八幡 遼介八幡 遼介 at 2013年12月27日 11:28
八幡 遼介様。コメントありがとうございます。
hamazoのスタッフさんでいらっしゃるんですね。
実は、技術情報ネタはあまり書いていないのですが、こうして『助かります!』と言ってくださると、本当に嬉しいです。(^^)
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。<(_ _)>
Posted by zaki at 2013年12月27日 12:14
すみません。上記のものですが、思いっきり文字化けしてしまいました。
削除お願いいたします。


ユーザー定義の書式を入れたセルを、IFERRORで上手く空白に出来なかったので、
とても助かりました。ありがとうございました。
Posted by とみぃ at 2022年03月08日 14:11
とみぃ 様。
コメントをどうもありがとうございました。
それと、お返事が遅れてごめんなさい。
文字化けされていたコメントは、削除しておきました。


ユーザー定義の書式に関する設定は、わかりにくいところも多いのですが
お役に立てたようで嬉しいです。


実は、このブログは『プラスDのブログ』に引っ越しとなりました。
https://plusd.biz からご覧いただけますので、そちらから
引き続きご愛顧のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
Posted by zaki at 2022年09月05日 15:18
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