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2011年02月25日

どうして、そういうことをするかな。

“ガラパゴス”という表現は、昨年の流行語大賞の候補にもなったし
シャープでは、新製品の携帯電話や情報端末にこの名前をつけているから
最近、よく耳にするなぁと感じる人も多いかもしれない。

ちなみにウィキペディアには“ガラパゴス化”の見出しで
> 生物の世界で言うガラパゴス諸島における現象のように、
> 文化・制度・技術・サービスなどが日本の市場において独自の進化を遂げ、
> 世界標準から掛け離れてしまう現象のことである。

と記されている。

この表現は、多少の自嘲的なイメージはあるかもしれないが
揶揄(やゆ:からかうこと・なぶることの意)している訳ではないだろうと
思うのは、自分だけだろうか。
----------------------------------------------------------------------
ところが。

この“ガラパゴス”という表現に対して
わざわざ南米ガラパゴス諸島まで出かけた挙句、現地の人を不機嫌にさせ
しかもその顛末を、堂々と新聞のコラムに書いた馬鹿がいる。

それが、2月16日に朝日新聞に掲載された
ニューヨーク支局長 山中季広氏のザ・コラム
『ガラパゴスで携帯をみた』だ。

ガラパゴスで携帯を見た

紙面の三分の一ほどを占める、無駄に長いコラムなので要約させてもらうと
 1.ガラパゴス島では、日本製の携帯や電化製品が影が薄い現状を紹介
 2.日本で「ガラパゴス」が話題になっていることについて、島の人々に取材
 3.市長に日本での「ガラパゴス」について話したところ、不快感をあらわに
 4.ガラパゴス諸島における、グローバル化がもたらした不安を憂う
といったところだろうか。

特に私が問題にしたいのは、2と3である。
誤解の無い様に、原文を転記させてもらうと
> 日本国内で独自に発達した製品を島固有の動物にたとえる言葉だと説明したが、
> 揶揄する響きに気づくと、皆たちまち表情が曇る。

(…おいおい。“揶揄する響き”で説明したのは、誰だよっ?っつーの。(・・?)

> 市長は不快感をあらわにした。
> 「ガラパゴスをそんな否定的な意味で使うのは看過できない。
>  わがエクアドルの駐日大使に知らせて日本政府に抗議しなくちゃいかん」
> 眉間にしわが寄っている。

(だーかーら。“否定的な”説明をしたのは、あなたでしょうが。<`ヘ´>

と、まあこんな感じで。
他人事のように書かれているが、ヘタすると外交問題になりかねない話なのだ。

しかも腹が立つことに、このコラムはこう締めくくられている。
> さて今回のガラパゴス取材で、会う人会う人みな、
> 私の話を聞いて気分を悪くした。
> 万々一、ガラパゴス議会が日本の流行語を非難決議したり、
> 駐日エクアドル大使からシャープに抗議文が届いたりしたら、それはたぶん
> 私のせいだと思う。あらかじめおわびします。


…どうよ?
この『私は謝っているんだからね。何も悪いことしてないもんね。』
スタンス。

冒頭でも書いたように、日本で“ガラパゴス”という表現が生まれた背景には
やや自嘲的な、ネガティブな側面もあるのは否めない。
でもそのマイナス面だけを取り上げて、わざわざ相手に伝えに行ったところで
その行為が一体、何を生み出せるというのだ。
後々、互いにわだかまりを残すだけではないのか。

どんな意図で、この朝日新聞のニューヨーク支局長殿が
こんな言動に及んだか、考える気もないが
少なくともこんな、自国の文化を貶めて(おとしめて)ドヤ顔しているような
大馬鹿野郎の作る新聞は、俺は読みたくない




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