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2013年01月13日
いまどきの成人式に思う。
若者の味方ぶるオトナたち。

小説家 塩野七生氏はエッセイ『男たちへ』の中で、こう書いている。
「若者」たるもの、「オトナ」が自分たちを分かり理解するなどということを、絶対に期待してはいけない。
世代の断絶と、よく人は言う。(中略)
だが、私にしてみれば世代の断絶はあってこそ当り前の自然で、なかったとしたら、その方が気味悪くて不自然なのである。
(中略)若者の味方ぶるオトナは、大別して三つに分類できる。
第一は商売上の都合で、つまり金儲けのために若者に媚びを売る人たち。(中略)
第二はマスコミの世界で、雑誌や書籍や新聞やTVの世界で、若者の味方ぶるオトナたちである。(中略)
第三は心から若者の味方であることを望み、理解者であることもまた、心底から信じているオトナたちである。
こんな成人式はイヤだ。(^_^;)
ここ数年、各地で成人式が催される時期になるとニュースで紹介される
「東京ディズニーランドで開催される浦安市の成人式」とか
「市長自らが最近のヒット曲を歌っちゃう、熊本県阿蘇市の成人式」とか。
実は私はアレを見ていると、すっげぇイヤな感じがする。
“若者の味方ぶるオトナ”のニオイがぷんぷんするからだ。
もうすでに、オッサンの域に入って何年も経っている私から見れば
理由はどうあれ、こういった若者たちにコビを売るオトナたちは
とても痛々しく、そして醜い。
若者たちにはぜひ、
こういった味方ぶっているオトナたちを、冷静に見ることのできる目を
持っていてほしい。
自分もそうだったけど、ちゃんとした大人のほとんどは
若者から見たら、とっつきにくくて当たり前なのだから。
…おっと。
オレみたいにいかにも、よき理解者のような顔をして
こうして語っちゃうオトナも、要注意だぞ。

Posted by zaki at 22:55│Comments(0)
│ときにはマジメに。