軽めにハードボイルド。
この夏休みの期間中。
まる一日、冷房の効いた室内で缶ビール片手に
10年以上前に買った文庫本を再読しながら、まったりと過ごしていました。
ちなみに、読んでいたのは
この秋に映画化される
『探偵はバーにいる(東 直己著/ハヤカワ文庫)』。
これから原作を読んでみたい、という方に、ちと補足をしておくと。
今度、封切られる映画のタイトルは
『探偵はBARにいる』で
同タイトルの『探偵はバーにいる』という小説も、確かにあるのだけど
今回の映画の原作になったのは
その続編の
『バーにかかってきた電話』だったりします。
…ええぃ。
ややこしいっ。
主人公の“俺”は一見、いいかげんに生きているようだけれど
自分なりのルールがきちんとあって、といういわゆるハードボイルド小説。
ただ、ガチなハードボイルド小説とはちょっと違って
少し軽めで、ユーモアの味つけも少し入っている
ワタシが個人的に、好きなタイプの物語です。
映画化そのものは、大歓迎なんだけどなぁ。
1992年初刊、という
19年も前に発表された小説を
なぜ今頃になって映画化なの?というのと
いくら物語の舞台がススキノだからって、
北海道出身の大泉 洋さんが探偵役ってのは、ちとキャスティングが
安直過ぎやしませんかぃ?というのが
なまじ原作が好きだっただけに、気になるところ。
(誤解の無いように書いときますけど、大泉 洋さんは自分も好きだし
いい役者さんだと思っていますよ。
ただ原作ではこの主人公、『プロレスラーに体型が似てきた』と
言われるぐらいがっしりした感じなので、ワタシ的に
「原作のイメージと違うっ」と、思っているだけでして。)
そんな理由で、この映画には残念ながら興味を惹かれない自分ですが
こういう軽めのハードボイルドが好きな方には、オススメの小説です。
なにぶん時代設定が
昭和なので、主人公がゲーム喫茶みたいなところで
ゼビウスやペンゴ
(知ってます?(^_^;)に、ハマっていたり
カフェバーが出てきたりするのは、ご了承くださいね。
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