ペンタブレットとフリーソフトで楽しむ、本格的なパソコン絵手紙。

zaki

2014年01月06日 15:15

昨年も、この時期に同じようなことを書きましたが。

私共はパソコンできれいな年賀状が作れる、というのはアタリマエ。
だからそれをさらに進化させて、パソコンでも
手づくり的な暖かみ
を表現してみよう、ということで
ここ数年、パソコン絵手紙の年賀状を送らせていただいています。

ちなみに、今年の年賀状にはこんな絵を描きました。



実はこの絵、手書きで描いたものをスキャンしたのではなく
線画から彩色、左下の落款(らっかん)まで
すべてPCだけで描いたもの、なんですね。(^^)v


フリーソフトPixia(ピクシア)とペンタブレットをご用意ください。


私が、このパソコン絵手紙を描くのに使っているのは
お絵描き用のフリーソフト、Pixia(ピクシア)と
ワコムのペンタブレットCTF-220
(現在、この機種はAmazonでは扱っていないようなので
 今だったら、CTL-480/S0あたりでしょうか。
 Amazonでは¥7,000前後で売られているようです。)




ペンタブレットについては、読取可能範囲が広い方が描きやすいので
予算に余裕がある方は、大きめのサイズのものをお勧めしますが
とりあえず手軽に楽しんでみたい、という方はこのサイズでも充分でしょう。
とにかく“筆圧感知”に対応したタブレットを選んでください。これ、必須です。


手描き感を表現するのに欠かせない“筆圧感知”機能。


筆圧感知というのは、ペンタブレットで
実際にペン先に加わっている力を検知する機能のこと。
描く力の強弱によって、ペンで描く線の太さや色の濃淡を表現できます。
パソコン&ネットやさしい用語事典1200 (日経BPパソコンベストムック)より。)

私が、フリーソフトPixiaを使っているのは
実はこの筆圧感知に対応していて、とてもきめ細かな設定ができる
というのが、とても大きいんですね。




大公開。zaki流パソコン絵手紙の描き方


さて、興味を持ってくださる方も多いので
私がどんな手順で、この絵手紙を描いているのか
ざっとですが、紹介してみましょう。

  1. まずは、太めの黒のブラシ(筆)で墨絵を描きます。
    普通の絵手紙でもそうなのですが、全体のバランスとかはあえて考えずに
    一番見せたいところから大胆に、大きく描いていきましょう。
    紙からはみ出すくらいの勢いで描いた方が、雰囲気が出ます。
    私は向かって左側の、馬から描き始めました。


    ポイントとしては墨絵は墨絵、彩色は彩色というふうに
    レイヤ(画層)を分けて描くこと。
    これによって色が混ざってしまうのを防ぎ、後での修正がしやすくなります。

  2. 墨絵を描き終えたら、基本の色を付けていきます。
    ぼかしの大きなブラシで、大胆に塗っていきましょう。
    はみ出てしまってもだいじょうぶ。
    むしろ、はみ出しや塗り残しがあった方が味わいが出ます。



  3. 基本色を塗り終えたら、立体感を付けるために
    色の濃い部分や明るい部分を重ね塗りしていきます。
    ほら、ずいぶんと“傑作”っぽくなってきましたね。(^^)v



  4. あとは、絵のすきまを埋めるように
    文字を書き入れたら、できあがりです。
    太めのブラシで大胆に、がっつり書くと見栄えがしますよ。
    落款も、赤く塗りつぶしたところに白いブラシで文字を書いて
    忘れずに、入れておきましょう。




おわりに。


実は、レイヤの使い方など
詳しく解説したいところはまだまだあるのですが
今回はひとまず、だいたいの手順が伝わるように説明してみました。

実は、上手に見せる一番のコツは
ひとつひとつの線や文字を迷いなく、一気に描くように意識すること。
筆に迷いがあると、絵を見ている側にもなぜか伝わってしまうんですね。

さあ、みなさんもパソコン絵手紙、始めてみませんか?
 
 

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